おじいちゃんはどこへ行ったの?

このフェリーの船長をしていたおじいちゃんが、ガンで亡くなった。
いつもは走り回って落ち着きのない9歳の息子が、船が進む度にできては消える波の痕跡をひたすらに眺め、
「死んだらどこへ行くの?」と呟いた。