危険物便の着桟

「連絡線」で応募します。
広島県・大崎上島町は、「橋のかかっていない、船でしか行けない島」です。時間が止まったような穏やかな1日を過ごさせてくれ、昭和の懐かしさを感じさせてくれる町ですが、住民の高齢化とともに過疎が進んでいる島でもあります。
この航路には1日1往復分の危険物運送の便がありますが、白水港に着桟した船は、竹原発の危険物運送便でした。フェリーからタンクローリーが上陸していくところを撮影しました。
私は神戸市に在住していますが、神戸で日々を送るのにガソリンで困ったことはまずありませんが、大崎上島のガソリンスタンドは日曜日はどのお店も閉まってしまうのです。
わたしはこの島にはご縁が深く、今回は島内の写真旅が目的でやってきましたが、危険物と呼ばれる「生活必需品」を載せ、それは現代の人々の暮らしにおいてどうしても切り離すことが出来ないもの、そこに「今現在」にある、人々の暮らしを支えているのだと強く感じました。